私は元依頼者の探偵です③

いよいよ調査が始まりました。

本当に調査をしていいのか？と思いましたが、調査をしなかったら結局スッキリする事はなく
ずっとしんどい思いをする事はわかっていたので覚悟を決めました。

調査の初日、絶対に動くと思っていたのに、その日は何故か家から出て行く様子が全くなく…。
結局その日の調査はキャンセルをしました。
もし、大手と契約したままだったら･･･と考えると恐ろしいです。

調査中、調査の中間報告を聞いたり、その日の調査が終了しましたと探偵の人から連絡があり、もう帰宅するとわかったら
私は普通に接する自信がなかったので、先に寝るふりをして寝室に行ったりしていました。
調査中は平常心でいるのは難しかったので、顔をなるべく合わせないようにしていました。
調査結果も出ていない時期だったし、話し合いをしても逆切れされるのがわかっていたので一切話し合いはしませんでした。
苦しい気持ちの中、今に見てろ・・・。と心の中で叫んでいました。

調査中は本当に精神的にしんどかったです。
でも、探偵の人から言われたのは、調査が終わって相手側との交渉になったときの方がしんどくなりますよ…と。
今でもこんなにしんどいのに、これ以上の事はないと思っていましたが、言われたように調査後の方が本当にもっとしんどかったです。
自分の思うように行かない怒りや焦りがありました。

今、過去を振り返って思うのはやっぱり調査をしてよかった！
証拠がなかったら、相手の思う壺だったと思うのです。
調査結果は私や子供を守ってくれました。

私は結局離婚しましたが、調査をする＝離婚ばかりではありません。
調停でも裁判でも、有責配偶者からの離婚は認められません。
選択肢はいくらでもあります。真実を知って、焦らずにじっくりと考える事が大事です。

私はこのような経験があるからこそ、依頼者の気持ちがわかる探偵だと自負しています。
出口が見えないような気持になるかもしれませんが、大変な時期はずっと続きません。
レディース・ミッションでは、依頼者の方と一緒に出口を探すお手伝いをこれからもしたいと思っています。